開業するにあたって、経営面の煩わしさによりドクターの本業である医療行為に集中することができなくなってしまっては本末転倒です。医院の経営戦略をはかるためにも、ビジネスパートナーとして各分野の専門家の意見を聞くことをお勧めします。
税理士
税理士はクリニック開業される先生方へ、下記の開業支援をすることができます。
開業前の支援
- 開業に際しての事業計画書や資金計画書作成のお手伝い
- 設備投資や運転資金の借入先金融機関をご紹介
- 開業前の準備、関係官署諸手続きのご説明
その他、開業に関する全般的な相談
開業後の支援
- 毎月の会計・税務・資金繰りの現状報告
- 給与計算やパソコン会計の導入・ご説明
- 会計システムのルール化や帳簿作成・整理の指導
- 記帳代行・給与計算・年末調整に係る業務
- 税務申告や税務に関する各種届出・提出物の作成
- 税務調査の立会い
- 一人医師医療法人の設立に係る手続き
その他、経営に関する全般的な相談
税理士の選び方
医療経営は所得に対して高税率の対象とされるものが多く、節税対策が甘いと、多額の税金を支払うことになります。また一般企業とは異なった税制を用いるため、特殊な節税対策の必要があります。そのため医療での専門知識のある税理士に任せることが大切となってきます。また、経営上の相談にものってくれますので、相性の良い税理士を見つけて早めに関わってもらうことは、経営を行う上でもプラスになるでしょう。
社会保険労務士
社会保険労務士はクリニック開業される先生方へ、下記の開業支援をすることができます。
助成金
同意雇用開発促進地域に開業し、地域求職者を雇い入れる場合、設置整備費用及び対象労働者の数に応じて、50万~800万を3年間助成してくれます。しかし、申請は煩雑であり、提出する書類もたくさんあります。また、その他にも多数の助成金があります。社会保険労務士は助成金の専門家であるため、適宜助言することができ、報酬も成功報酬の10%と安心して依頼することができます。
求人
ハローワークに求人を出すためには賃金・労働時間・定年等を決めなくてはいけませんが、その内容は労働基準法を遵守していなければ、受け付けてもらえません。賃金もいくらぐらいが相場なのかわからないことだらけですが、社会保険労務士は、アドバイスや求人票の提出も代行します。
面接
求職者と面接をする際に聞いてはいけないことがたくさんあります。知らずに聞いてしまい、あとで大問題になったケースもあります。社会保険労務士は面接にも立ち会い助言します。
採用
労働者を採用した際、労働者に労働条件通知書を交付しなければなりません。社会保険労務士は書類の作成・交付のお手伝いもします。
労働保険・社会保険の手続き
労働社会保険関係の手続や給与等の計算、手続は手間がかかり、非常に複雑なので企業にとっては大きな負担のひとつです。その上、年度更新を怠ったり、保険料を滞納したりすると、経営者が追徴金や延滞金を徴収されることになり、大きな損害を被ることになりかねません。専門的な知識を持った社会保険労務士は、このような労働社会保険手続をすばやく正確に行います。
個別労働紛争の解決・援助
職場において、 労働者と事業主との間で、賃金、解雇、配置転換など労働条件に関係してトラブルが発生した際、労働問題の専門家である社会保険労務士が当事者の間に入って、双方の話し合いが円滑に進むよう努め、交渉を仲介して紛争の解決を図ります。
ホームページ
ホームページを制作する有用性
ホームページは、携帯電話やパソコンで情報を手軽に探せる今の時代においての、365日24時間働いてくれる営業マンの役割を果たしてくれます。ホームページ制作の目的は、「来院患者数を増やす」ことです。そのために必要なことは、ホームページを見て病院に来たいと思わせる「魅力的なコンテンツ」を作ることと、そのホームページを見つけてもらうための「検索での上位表示(SEO)」の2点が筆頭になってきます。
ホームページ制作の注意点
「検索での上位表示(SEO)」は必要な事ですが、そればかりを気にしてしまうと、「魅力的なコンテンツ」がないがしろにされがちです。いつの間にか「来院患者数を増やす」という目的よりも「検索での上位表示(SEO)」が目的にすり替わってしまうこともあります。そのため、テクニックによる「検索での上位表示(SEO)」に頼り、「魅力的なコンテンツ」作りがおろそかになる傾向があります。まずは「魅力的なコンテンツ」作りをすることが最優先で、その結果として「検索での上位表示(SEO)」がついてくるという考え方でホームページを制作することが、成功への秘訣であると考えています。
ホームページ制作業者の選び方
上記のような、ホームページ制作の目的と戦略を一緒に考え、運用やメンテナンスについてもサポートしてくれる会社を選びましょう。
看板
看板の効果
最近はインターネットを使った広告に力を入れる時代ですが、宣伝効果の高い方法といえば、やはり看板を使った屋外広告です。屋外広告設置のメリットをご紹介していきます。
一瞬でわかる看板
看板を見た人が一瞬で何屋さんか理解できることです。車の運転時に看板を見る時間はわずか3秒と言われています。この短い時間にアピールできるかが鍵となります。どういう病院か、PRしたいことは何なのか、一度見ただけで何の広告なのかが判断できるデザインである必要があります。また、どう行けば目的地に着くのか、わかりやすい誘導も大切となります。
反復効果
クリニックは地域医療のため各地域に根付いていくことが重要となります。地域の方が毎日、会社や学校に通うために決まった時間、決まった駅を利用していることが多いでしょう。毎日通っている場所で何度も同じ広告を目にすると、印象に残りやすくなります。これを、反復効果といいます。
設置場所の重要性
看板は、何処でも出せばよいと言うものではありません。前述したように、地域性や時間帯によって人の流れは異なります。目立ちやすい場所と目立ちにくい場所が出てきます。それらも考慮して設置場所を決めるべきでしょう。そもそも人の目に触れにくい位置であると、効果を発揮できません。何度も人の目に触れるように、人の流れが計算された看板であることが重要です。
看板業者の選び方
看板業者は、その科目に応じた設置場所やデザイン等、しっかり分析した上で話し合いながら進めていくような業者を選びましょう。クリニックの看板は地域住民の方がよく通る場所、集まる場所の路線に面した場所が理想的です。地域の事・地域の状況・地域の情報を把握したうえで、ご提案できる業者であるべきでしょう。看板を設置できる場所は意外と限られています。設置するのに適した良い場所はなかなかありません。そこで業者の看板設置場所土地交渉能力も必要となります。総じて検討された上で、お客様目線で考えてくれる業者を選びをしましょう。